FCの選び方
現在のFCの主流?について
新製品の発表も多く、次から次へと出ている印象のあるFC。初心者にとっては何を選べば良いのか分からないところです。
今日はFCを選ぶ際に見るべきポイントを。
私自身色々と使って試しているわけでは無いので、偉そうな事は言えないのですが、商品を沢山見比べているとトレンドだったりスペックの細かい違いなども見えてくるので、その辺について。
まず今の主流はF3系と呼ばれるチップを使用したFCが一般的です。F3系といっても、ほとんどSTM32F303のチップを使ったものしかありませんが。
以前はNAZEやCC3DでF1系の物が多かったようですが、今はF3へと移行しています。
最新のFCだとF4系も既にいくつか流通しています。次はF7だとか?
これらチップについては検索すると出てくるので、詳細は割愛しますが、パソコンでいうところのCPUで、良いチップほど処理能力が高くなります。処理能力が高いという事は、ジャイロ補正、加速度やPIDなどを計算する速度が速くなるので、よりレスポンスの高い機体となります。
そして次に見るべきはセンサーモジュールです。これもチップなのですが、何を使用しているかで差が出てきます。
以前はMPU6000からより感度の高いMPU6050、MPU6500といったチップを使う流れの印象がありました。それが現在はMPU6000に戻り、その代わりに通信をI2C busからSPI busを使う流れへと変わっています。
SPIはシリアル通信の規格でI2Cよりも10倍高速で通信ができます。ちなみにMPU6000はジャイロと加速度センサーの役割をします。現在流通の商品はこのSPIとI2Cが混在しているので、まずはここを見比べると良いと思います。
そしてこれらセンサーや通信規格はlooptimeの設定に影響します。
今売られているSPI対応のFCであれば8k/8k運用も楽にこなせている印象です。8/8設定でCPU使用率が100%になってしまう場合、そのボードでは8/4か8/2、4/4の設定が望ましいです。
ちなみに設定はGyro/PID/ESCのlooptime,refresh rateの値をスラッシュで表現する事が多いです。例えばF1系は4k/2kとか。
F3系は8/4/4、8/4/8とか、8/8/8、8/8/32といった設定をしている人が多いです。
F4系のSparky等は32/32/32という恐ろしい運用もできるようです。。。
この辺の話はまた別の機会に。
レーサーには関係ないかもしれないですが、気圧計やコンパスを搭載したMPU9000番台のチップを使ったFCもあります。
どこのブランドのFCを使うかというよりは、どのチップを使っていてSPIかどうかというのが性能としては大事となってきています。
個人的にはパソコン選びと非常に良く似ていると思っています。メーカーやブランドが性能に関係無いように、パーツやチップに何を使っているのかが重要です。
そしてWindowsやMACのように、OSにCleanflightやBetaflight、LibrePilotなど、どれを使うかで動作が変わります。
結局どのFCが良いのかというと、性能だけみるならF4系が良いですし、F3系ならMPU6500でSPIを使ったLUXなんかが人気があるのが分かります。
但し6500は感度が良すぎてダメという人もいるので、こればかりは好みです。
自分も6500使ってみましたが振動対策をちゃんとやらないとかなり不安定なので、面倒かも。
パーツ性能だけでなく、あなたがどのレベルにあり、何を目指しているのかでも変わります。結局は使って試すしかないという事ですね。
あとは組み立てに楽な一体型なんてのもあります。PDBが一緒になってたりOSDが一緒になってます。最近はVTX一体型なんてのもあります。
U199を組み立てるなら一体型の選択もありだと思います。
少し大雑把ですが、今はこんな所の違いを見れば良いのかと思います。しかし新しい仕様、新しい商品が本当に次から次へと出るので常にウォッチしてないと駄目ですね。
あと個人的には余分にパーツを買ったりすると、新しいのがすぐに出て、そっちが欲しくなるので、あまりストック用として大量には買わない方が良いです。
最後に、ここまで色々と書いていますが、トップレーサーでもなんでもないただの初心者が、商品トレンドを見ながら勝手に解釈して書いてることなので、そこは留意下さい。
またFCを一覧で見れるサイトがあるので、そちらも参考下さい。
FPVドローン パーツ – FPVドローンレースの組立てに必要なパーツをデータベース化