PDBについて
今回はPDBについて。
電気について勉強したのは中学とか高校の授業のみで、もう随分と昔の話である。昔から不真面目だったせいで、まともに勉強しなかったし、覚えていることも殆どない(笑
それがこの歳になって調べる事になるとは思ってもみなかったので、何があるか分からない。
RC関連の趣味は知らない事がどんどん出てくるので、調べても調べても足りない。
前置きが長くなりましたが、電源まわりについて。
事の発端は良いPDBを探していた時に『良いって何?』って所から始まりました。普段PDBについて深く考えた事が無かったので良い機会です。
まずはレース用ドローンにおいて私がPDBに求めているスペックを整理し、それを叶えるものを良しとする事に。
また、レースに勝てるかどうかは別として、折角組むのであればレースに参加できるくらいハイスペックな物を探しました。
まずは自分の希望のスペックに関して
1. 5V、12VのBEC内蔵
なるべく機体の重量を軽くするためにも、カメラやVTXなどの電源確保に必要なBEC内蔵は外せません。
こういった電圧を下げるpololuもありますが、なるべく余計な物は付けたくありません。
余計な高さも出てしまいます。
2. LCフィルター内蔵
VTXやカメラ、OSDへフィルターを通さないで電源を渡すと映像にノイズが出てしまいます。これは深く検証していないので、どれだけノイズの影響が出るかは分かりませんが、FPVにおいて映像の乱れは死活問題なので、最初の機体から私は意識する事にしています。
そのお陰か今組んでいる機体は2つとも綺麗な映像でFPVできています。
ただLCフィルター単体だとサイズがでかく、重量も結構あるのでPDBに搭載している事も条件としました。
3. 必要な電気を流せる(電流値)
今まで一体型FCのKombiniが優秀すぎて、大して考えていなかったのですが、色々とPDBを検索していると、流せる電流値(A)に上限が設定されています。
高CレートのLiPoバッテリーを使ったり、バーストしたら30A以上の電気が流れるESCを使うのにPDBが必要な電気を流せなければ、パーツ本来のスペックを引き出せません。
ある意味ではESCが燃えるのを防いでくれるのかもしれませんが、自らスペックを封印してしまう事は避けたいです。
多くの通販サイトで比較的よく見かけるMatek PDBなんかを例に見てみます。
http://www.mateksys.com/?portfolio=pdb-xt60#tab-id-3
これなんかは25Aしか流せません。30Aの商品もありますが、20A以下のPDBもあるので注意が必要です。
これなんかぱっと見凄く良さそうですが、よく見ると70Aまでです。ESCを4つ繋ぐと、割る4なので、1つあたり17.5Aまで。商品レビュー見ると、ですよね。。。って感じです。
バーストさせる事も考えると、トータルで150Aは使えるPDBが望ましいです。
4. 偽物に気をつける
ドローンのパーツはクローンや偽物が多い業界です。同じスペックで安いのは嬉しいですが、違う物を正規品と同じように装って売っているのは、判断が難しく困ります。
Matek Systems | PDB-XT60 w/ BEC 5V & 12V
リンク先にあるように「偽物」は、使用している銅が少なかったり、粗悪な素材を使っていたり、部品構成が違ったりするので、正規品と同じ電流を流せない可能性があります。場合によっては、抵抗が大きくバッテリー消費にも影響します。
飛行時間の短いレース機はこうした積み重ねでパフォーマンスに影響が出てしまうので注意が必要です。
5. 配線が汚くなるのは避ける
ESCの電源配線を繋げるパッドがプラスマイナスで一箇所づつしかないような設計の基板はパスしたいところです。
配線を引き回す事になるので見た目が汚くなります。
ケーブルにも抵抗があるので、配線はなるべく必要最小限に短くするのが常識のようです。チリも積もればってやつですかね?
そう考えると理想はモーターに合わせた四隅にパッドがあるのが望ましいです。
以上の5つを自分がPDBを買う際の条件としています。
これにOSD搭載とかの条件が加わったら、恐らくそんな商品無いって怒られそう。誰か知っている人がいましたら教えてくださいませ~。
と、このような感じで、皆さんも自分の理想のパーツ探しをされてみてはいかがでしょうか。
要求に見合う商品ってなかなか見つからないので、メーカーに贅沢が言えるなら、スペックを言うので希望のパーツを作って〜笑