Vectorの新フレーム VX-04
前回の記事のVH-03に続き、新型のVX-04について
VX-04という名の通り、こいつはVX-03の後継機となります。
VX-03と比べて全体的にスリムになってます。
アームやトッププレートなども細くなっているので、VX-03のパーツを流用するのは難しいです。
VX-04
組んだ時の画像がこんな感じ。
見た目はストレッチXのような感じに見えるのですが、設計者によると全く違うとの事。
飛びも流行りのストレッチXとは全く違うので、試してみてくれと言っています。
詳しい説明は面倒なので省きますが、ストレッチXとは、そもそものコンセプトが違います。アームの長さやXの角度などを何度もテストして最適な数値を導き出しています。
しかもテストしているトップパイロットがミンチャンとかなので、本当に仕上がった状態です。
フレームは全体的にスリムになったので軽くなったかと思うと、そうでもないです。
前と大して変わりません。
設計者が来日した時に色々と話したのですが、韓国ではあまり機体の軽量化に重きを置いていないようです。
レースにおいては軽くすれば速くなるかというと、どうやらそうでもないらしい。
その辺の細かい話は、また別の機会に。
そういえばYouTubeで有名なジョシュアさんも同じ様な事を前に言っていたような。
で、VX-04がどう進化したのかですが、主に僕は2つ感じています。
まずは圧倒的に瞬発力がアップしてます。
兎に角速く、伸びがあります。
これはフレームの形を見れば容易に想像できます。設計者の狙い通りになってます。
そして2点目は、安定力です。
VX03と比べて左右のターンのブレが無くなったと感じています。
理由は分かりませんが、ターン時のタイムロスを大きく減らせそうです。
進化に成功した後継機と言って、何の問題も無さそうです。
デメリットは特にありません。
もともとのVX-03が安定していた機体なので。
強いていうならスロットルを抜いた時の高度が今までより落ちやすい感じがあり、そこが結構難しいかもしれません。
低空を一定して飛ぶ際に、今までのような操作をした場合、何度も墜落してしまいました。
ただこれは感じないというパイロットもいるようなので、人によって本当に感覚が違うのだなと驚きです。
僕はたまにスロットルを一定にしないで素早くこまめに上下させて調整する事があるのですが、そういう影響もあるのかもしれません。
ではVH-03と比較した結果を知りたい物好きもいると思うので。
ターンの安定性はVHにあるのですが、速さはVX04です。
何人かに横から飛行している機体を目視で見てもらったのですが、これは明らかにVHの方が綺麗に飛んでいるという結果になりました。
ターンもそうですがその繋ぎもストレートも全てが滑らかに無駄なく綺麗に飛んでいるという意見でした。
逆にVXはクイックに切り返して飛んでいるという意見でした。
また僕の飛ばすVX04はスロットルを緩めた時の高度が山なりに落ちているというのも、目視で確認できているそうです。
では実際にどっちが速いのかというとVX04です。ちゃんとタイムも計測しました。
切り返しの速さも勿論ですが、加速力の違いが出ているからかもしれません。
また、見た目の綺麗さと速さは関係無いのだということを思い知らされました。
これは本当に驚きの結果です。
ただし昨日今日FPVを始めた人がVX04を使ったから速くなるという訳でも無いと思います。
それなりに飛ばし込んで練習しないと、同じく始めたVHの人より遅いかもしれませんw
どうなるかは分かりませんが、こういう実験したら面白そうですね
最後に比較用の動画を撮ったので。
VX04で全開走行したかったのですが、その前にアームが折れてしまい、残念ながらテスト出来ませんでした
(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
Vector の新フレーム VH-03
スポンサーであるVectorより、新たにVH-03とVX-04をリリースするとお話をもらいました。
今までVX-03を愛用していましたが、どれだけ進化しているのかを確かめるべく、
テスト用に貰ったフレームで色々とテストしています。
フレームによる差なんて大して無いと思うなかれです。
普段と全く同じパーツ(PDB、モーター、FC、ESC、バッテリー、カメラ、VTX)で飛ばしてこそ、圧倒的な違いがある事に気付かされます。
VH-03
組み上げるとこんな感じ。
いわゆる枠付きってやつです。
各モーター搭載部は3つのアームパーツに分かれています。
サイドのアームは2mmくらいと薄いのでクラッシュで折れないか心配でしたが、意外と平気でした。直撃しない限りは大丈夫そうです。
試しにRacerstarの4 in 1を試してみました。
なので普通のescで組み直し。
このVH-03は剛性が高いから、恐ろしいくらいにターンが綺麗に決まります。
本当に思った通りのラインを飛べるので、よりスロットルを入れていけます。マジで反則レベルの安定感。
ターンするとX型だと外側に多少なり引っ張られて滑る(ドリフトのような?)感じがありますが、こいつはそれが無くて狙った所に飛んでいきます。
クラッシュ率が本当に下がり、自分でも驚きました。
また、理由は分かりませんが、スロットルを抜いても高度が下がり辛く、低空で飛んでも墜落する事が少なくなります。
高度一定で飛べて、左右のターンも思い通りと申し分の無い機体です。
一言で表すならカッチリした機体。
今までのVX-03との比較用に動画を撮りました。
DVRなので相変わらず汚いですが(^^;
簡単に機体制御できるので、初心者の方にこそ本当にマッチするフレームだと思います。
これも勝手な所感ですが、今までのX型フレームは人間が細かいスロットルやロール方向の操作をしなければならない所を、フレームが補ってくれてると個人的には感じています。
これは周回飛行するだけの動画ですがかなり安定しています(自分の中ではw)。
ビルド
Frame: Vector VH-03
Motor: Cobra CP2207 2600kv
ESC: Flycolor 30A bls pro
FC: Revolt V2
Cam: Foxeer Arrow V3
VH-03のようなカッチリしたフレームの場合、Racekraft5051のようなペラを使った場合、さらにカッチリしすぎてロスが多いような気もしました。
カッチリしたフレームにはもう少し緩いペラの方が相性が良いと今回試していて感じました。
もちろんこれは好みの話ですが。
VH-03はもちろん長所だけでなく短所もあります。
やはり剛性が高いせいだと思うのですが、それを維持したまま飛び続ける為に電費が悪くなります。とは言ってもレースで3周できないとかそういうわけではありません。
これはフレーム設計者とも話しをしているのですが、ターンの精度との引き換えになってしまうのかもしれません。
また瞬発力もVX-03と比較してトレードオフとなっている感があります。
テクニカルコースなんかで真価を発揮できそうです。操作が本当に楽です。
自分が上手くなったように思わせてくれるので、試してみる価値のある本当に良いフレームだと思います。
ただこのフレームに慣れると、X型には戻れなくなりそうw
一般販売はあと2週間後くらいとのこと。
気になる方はお待ち下さい。
次はVX-04の記事も書いてみようと思います。
VX04は簡単に紹介すると上級者用のフレームだと思います。
JDL Round2 in 日本航空学園 の大会に参加
凄く久しぶりの投稿になりました。
少し忙しかったのもありますが、気持ちの問題もあり、なかなかブログを書く気が起きませんでした。
なぜそうなったかというと、3/26に予定していたJDL の第1戦であるスプラッシュ千葉の大会が雨で中止になった事が原因かもしれません。
知っている方はご存知だと思うのですが、大会に向けそれなりに練習を積んでいました。
そこそこの費用と時間を掛けて通っていたこともありモチベーションもかなり高く維持していました。
週間天気予報を見ていて嫌な予感はしていたのですが、案の定、雨予報となり大会は中止の発表となりました。
自分でもなぜここまでモチベーションが落ちてしまったのか凄く困惑したのを今でも覚えているのですが、5インチ機のヤル気が完全に無くなってしまいました。
細かい理由は良く分かりませんw
燃え尽きるほどやっていないと思うのですが、一種の燃え尽き症候群なのか、喪失感に見舞われました。
そんな時期にskitzoのドローン飽きた的な発言があり、マジか俺もなのか?みたいな変なリンクもありましたw
大会中止後は多分週1とかで飛ばせば良いくらいのペースに落ちてしまいました。
このままだとヤバイなと思い、気分転換にTWをやってみたり、新しいシミュレータやってみたりと違う挑戦もしてみました。
大会中止から丁度3週間後のヤル気がMAX落ちてるそんな時に、スポンサーであるvectorのフレーム設計者が来日してくれました。
この時も飛ばしに行ったのですが、5インチ飛ばすのが10日ぶりとかマジでヤバイ状況でした(^_^;)
ただこの時に色々な話ができたのがめちゃくちゃ良かったです。
また新フレームのプロトタイプを貰えたり、韓国レベルの高さを知ったりと、新たな刺激によって5インチのヤル気を取り戻したのを覚えてます。
ちなみにNew FrameのVH-03がこれ
そんなこんなでヤル気が出たと思ったら、エントリーしてたJDLの第2ラウンドが翌週という状況じゃないですか!
機体は第1ラウンドで用意してたから問題ないけど、細かい調整しなきゃヤバイって事で、水曜と金曜になんとか練習時間作って慌てて準備です。
金曜日の午前中は、なぜか自分のホームグラウンドが小雨降っててヤベーと思いながらも、現場で待機して、雨雲が通り過ぎるやいなやのガチ調整を。
何とかここで鈍っていた感覚を少し取り戻せたのが良かったです。
この日雨で飛ばせなかったら、まず大会はヤバイ結果で終わってたと思います。
どうでも良い事を綴ってしまいましたが、こうやって文章にした事でようやく整理ができたような気がします。
で、翌日の土曜は大会の公式練習日という事で山梨に向け7時前に家を出発。
グーグルさんによると2時間で着くから余裕とか思っていたら、中央道のトンネル火災で超渋滞。
到着に4時間も掛かりマジ勘弁(´Д` )
練習開始時間ギリギリに到着ですよ。。
練習ではぶっ壊れても良い練習機だけで調整。
安定の本番機は温存です。
タイムは17秒台とかでした。
ポンダーを積んでない本番機の予備機も飛ばしたのですが、こっちは良い感じで多分16秒台とか出ていたと思います?
兎に角、練習なので壊さない事を最重視して取り組みました。
ちなみに練習日は曇りだったので、青色の2連ゲートがめちゃくちゃ見辛かった。これもタイムロスの原因でしたね。
そして大会本番は超良い天気!ゲートが見やすくて助かりました。
後半風が吹いてきましたが、ドローンは風よりコースが見易い方が大事だと思うのは私だけでしょうか。
トップレーサーの方々は各々の作戦を着実に遂行する感じでした。
自分も立てた作戦通りに進める事ができ、大きなミスもなく決勝まで進めることに。
予選のタイムは岡さん1位で、僕は2位。
タイム差が0.053秒差。
どんなアスリートの世界だよw
とツッコミたくなる僅差w
決勝は、僕と音田さんと高橋さん。
こんなレジェンドの方達と決勝という舞台で一緒に飛ばせるだけで、もう嬉しかったですw
勝つ事は一切考えず作戦通りに飛ばす事だけに集中しました。
それが功を奏したのか、勝利を頂く事が出来ました。
実力で勝ったとか当然思ってません。
本当に誰が勝ってもおかしくないのがレースであり、決勝戦という舞台だと思っています。
たまたまこの日は僕に運があったというだけの事です。
純粋に勝利できたことは嬉しく、次への糧にしていきたいと思います。
ちなみに賞状とかトロフィーが無いから、勝った実感とか全く無いんですけどw
優勝の副賞として飛行機に乗せて貰えたので、それは凄く楽しかったです(*^o^*)
ドローンのカメラ越しで観ている景色を肉眼で愉しむ事が出来ました。
優勝機の紹介
Frame: vector VX-03
Motor: cobra 2207-2600 通称(成金モーター)
Prop: RK5051
FC: Revolt V2 (Betaflight 3.1.6)
Cam: Foxeer Arrow
Vtx: TBS Unify Pro HV
esc: Racerstar 35A
最後に
応援して下さった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m
そして皆さん本当にお疲れ様でした!
次のレースでまたお会いしましょう!!
次の宮城は多分??僕は出れないと思います。